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去年から、話題になっていた、iPhoneの速度が遅くなっている問題。
この問題により、Appleでのバッテリー交換が3200円に値引きされました。
【参考】Apple、旧型iPhoneの低速化問題を謝罪。バッテリ交換費用を3,200円に値下げ
Appleが速度を落とした理由の考察、
自分のiPhoneの速度が遅くなっていないか?確かめる方法を紹介します。
なぜ、Appleは速度を落としたのか
Appleの発表では、突然のシャットダウンを防ぐためとされています。
私的には、季節が大きく関わっていると思います。
リチウムイオン充電池と寒さ
ニッケル水素充電池もそうですが、iPhoneに使われているリチウムイオン充電池は
寒さに弱いです。
寒いと、バッテリーの性能をフルに使い切れないので
バッテリー持続時間が短くなります。
【参考】検証!寒いとバッテリーの消耗は早いのか?第2弾~in北海道~
なので、寒くなるとバッテリーの減りが早くなります。
また、バッテリー充放電管理ICの情報がおかしくなっている可能性があります。
この場合は、バッテリーリフレッシュを行えばICの情報をリフレッシュできます。
【関連】iPhoneのバッテリを良い状態にリフレッシュする方法
寒さは、バッテリーの持ちが悪くなるだけでは無く反応速度も遅くなります。
反応速度が遅くなると
バッテリーは化学反応で電気を生じさせているので
気温が下がるとその反応速度も遅くなります。
新品のiPhoneやバッテリーなら大丈夫だったアプリなども
古くなったバッテリーの場合電圧低下を起こす可能性があります。
反応速度が遅くなると、アプリなどの負荷による急激な変動に反応出来なくなり
瞬間的に電圧が下がる可能性があります。
その時に電池電圧が終止電圧を下回ると電源断されます。
終止電圧は3.0Vや2.7Vとも言われています。
突然のシャットダウンを防ぐには良い
Appleが取った対策は、CPUの実行速度を落とす事で
バッテリーの反応速度が落ちても突然シャットダウンしないようにしました。
しかし、現在はベンチマークアプリなどがあるので
実行速度が落ちているのは、バレてしまいます。
今回、問題が出てきたのが北半球は冬になる季節だったので
寒さが関係あると思います。
Appleも無断でやるのではなく
“あんたのiPhoneのバッテリー劣化しているけど
突然のシャットダウンを防ぐため実行速度を低下させてもよいか?”
ぐらい聞いてから、行えば問題無かったのかと思います。
自分のiPhoneの速度が遅くなっていないか確認する方法
有料のアプリを使う方法と、無料のアプリを使う方法があります。
無料のアプリを使う方法はGIGAZINEでは
Lirum デバイス 情報 Liteを使った方法が紹介されていました。
【参考】自分のiPhoneが低スピード化されていないか調べる方法はコレ
この方法は、iPhoneのCPU周波数を見て遅くなっているか確認します。
ただし、CPUクロックだけなので、実際に遅くなっているかは分かりません。
そこで、ベンチマークアプリで実行速度を調べます。
ベンチマークにより、iPhoneの実行速度を調べる
使用するのは、ベンチマークアプリGeekbench 4です。
このアプリでCPUのベンチマークを取り、
こちらのサイトのリストと見比べます。
iPhone, iPad, and iPod Benchmarks
iOS11.2.2にアップデートされている場合は
CPU脆弱性「Spectre」の対策がされているので上のリストより
遅くなる可能性があります。
上のリストを見ると、iPhone6Sは
シングルコアで2227、マルチコアで3827というスコアです。
私のiPhone6Sベンチマーク実行履歴を見てみると、こんな感じです。
iOS11.2.2アップデート前は比較的良いスコアでしたが、
それ以降はスコアが低下しています。
スコアは、実行した時により変動する様です。
あとがき
有料アプリを買わなくても、2018年の初頭には
iPhoneのバッテリーの状態をユーザーにわかりやすく示す新機能を持った
iOSのソフトウェアアップデートが出るみたいです。
【参考】iPhoneのバッテリーとパフォーマンスについて、お客様にお伝えしたいこと
たぶん、iOSアップデートの方がより正確なので、出たら試してみたいと思います。