ラップ療法とも言われる傷が早くキレイに治る湿潤療法

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別名、閉鎖治療・ラップ療法。

擦過傷などの傷やヤケドに効果がある治療法で
専門の治療材料が無い場合は、家庭にある食品用ラップとテープ
だけで治療ができます。

また、消毒する必要が無いので痛くなく、
ラップを患部に当てる前に白色ワセリンを薄くラップにぬっておくと
痛みが軽減されます。

今回は、湿潤療法の方法などを紹介しますが、
実際に行われる際は自己責任で、不安に感じた場合は病院を受診してください。

病院を受診した方が良い場合

湿潤療法は、人間の回復力を使った治療法ですが、
病院で診断を受けた方がよいと思う場合もあります。

たとえば、圧迫止血で止血出来ない場合。

傷に砂などの異物が入って取れない場合、
異物には菌が付いているので、水で洗って取れなければ
病院で処置してもらう必要があると思います。

その他を箇条書きにしました。

  • 刃物などで深く刺した
  • 犬などの動物に噛まれた
  • 傷以外の異常(手足が動かない・しびれ)などがある場合
  • 面積が広いヤケド
  • 傷を湿潤療法で治療中に38度以上の熱が出た場合
  • 湿潤療法で治療中の傷が、化膿している場合

参考にしたサイト(閉鎖)
http://www.hospital.japanpost.jp/kobe/health/advice/kizu.html

湿潤療法で必要なモノ

食品用ラップ

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サージカルテープ

白色ワセリン

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白色ワセリンでも良いですが、ベビーワセリンの方が伸びが良いので
塗りやすいです。

ラップとテープは必要で、ワセリンは患部との密着を高めたり
痛みの軽減の効果があります。

夏場はあせもになりやすく、浸出液がよく出るのでラップより専門の治療材料の方が良さそう。

専門の治療材料であれば、浸出液を吸収するのであせもになりにくく
ラップより交換回数を減らすことが出来ます。

傷が深かったり、大きい場合は浸出液が多いので包帯やガーゼもあった方が良いと思います。

擦過傷などの場合の湿潤療法のやり方

湿潤療法のやり方を順に説明します。

1,止血

まずは、傷から出血している場合は止血をします。
ガーゼなどで傷を強く圧迫して止血をします。
5分程は圧迫を続け、まだ出血するならさらに5分。

手などの傷を止血をしている場合は、心臓よりも高い位置に上げて圧迫します。

心臓よりも低い位置だと血圧による影響で、血が止まりにくいそうです。

また、腕などを縛るのは逆効果で、血が止まらなくなるそうです。

病院などの採血の時に駆血帯などで、
腕を縛ると比較的外側にある静脈の縛った部分が圧迫され閉鎖してしまいます。

動脈は深い位置にありドンドン血を送り込んでいるので、縛った部分より
手前の静脈が膨らむことで、血管がわかりやすくなります。

なので傷があれば、動脈はドンドン血を送り、
静脈が閉鎖していると血液の逃場が無いので、より出血してしまうそうです。

【参考】出血の止め方

2、洗浄

傷を水道水などで洗います。
また、傷の近くに土や泥などが付いている場合は、水道水などでしめらせた
ガーゼなどで拭き取ります。

消毒薬などによる消毒薬はしません。

この時に、傷を観察して傷の中に砂や木などの異物が入ってしまっている場合
は取り除きます。

取り除けない場合は、そこから菌が繁殖して化膿する可能性もあるので
病院を受診した方が良いと思います。

病院では、局所麻酔をした後ブラッシングによる洗浄が行われる様です。

ラップや治療材料の準備

食品用ラップの場合は、ラップを傷より大きめに切ります。
白色ワセリンがある場合は、薄く塗ります。

傷は乾燥させない事が一番大事なので、
なるべく早く準備しましょう。

患部へ当て、固定

ワセリンを塗った場合はワセリンを塗った面を患部に当てます。

その後、ラップの回りをテープで固定します。

傷が大きかったり、深い場合は浸出液が多いので
ラップの角などにガーゼを当てて、包帯などで巻きます。

交換頻度

交換は寒い時期なら1日1回、お風呂の時でも良いと思います。

夏場なら1日2回、朝晩で良いと思いますが、
浸出液はぬるぬるして気持ち悪い場合は、交換した方が良いと思います。

夏は、浸出液を吸収してくれる治療材料の方が良さそうです。

また、治療中に38度以上の発熱
赤く腫れて痛む場合は病院を受診して下さい。

ラップをやめるタイミング

上皮化が完了したらラップは不要。

具体的には、ピンク色の赤ちゃんみたいは皮膚になっていれば
上皮化が完了しているそうです。

その後は、3ヶ月ほどは紫外線に弱いので直射日光を避けます。

【参考】家庭でできるすりむき傷,裂傷,熱傷の治療-皮膚外傷の湿潤療法-

まとめ

大事なのは

  • よく洗う事
  • 乾燥させない事
  • 消毒しない事

の3つです。

傷だけで無く、やけどにも使える様ですが
ヤケドの範囲が広い場合や、深い場合は病院を受診した
方が良いかもしれません。

今までの治療は乾燥させる事でかさぶたを作り、かさぶたの中で
皮膚の再生が行われてきました。

湿潤療法ではかさぶたを作らせず、ラップをかさぶたの代わりにする事で
傷をより早く治す事が出来る様です。

今回のアイキャッチ画像は、薬剤師マキの調剤なる日々の
実写化コラボ・薬剤師マキの素材なる日々
で公開された薬剤師美少女素材を使用しました。