パソコンのハードディスクをSSDにするメリットとデメリット

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最近のパソコンの記憶装置にはSSDは使われていますが、
少し前は、ハードディスクが使われていました。

ハードディスクを搭載したパソコンをSDDに交換すると
どうなるか、メリットとデメリットを紹介します。

まずは、ハードディスクとSSDについてです。

パソコンのハードディスクをSSDにするメリットとデメリット

ハードディスク

現在主流なのが、3.5インチHDDで、
内部のハードディスク、円盤が3.5インチ(8.89cm)です。
ノートに搭載されているのは、2.5インチとさらに小さくなります。

内部には高速に回転する円盤と、
磁気ヘッドを搭載したアームがあり、アームが動いてデータを読み書きします。

磁気ヘッドとハードディスクの隙間は0.02μm、しかなく
衝撃を与えると、磁気ヘッドとディスクが接触してしまいます。

メリット

  • 安い
  • 大容量
  • 長期保存できる
  • 書込制限が無い

デメリット

  • 衝撃に弱い
  • 読み書きが遅い
  • 発熱

SSD

SSDはソリッドステートドライブの略で、意味は
可動部が無いドライブと言う意味です。

すべて、半導体チップと周辺部品で構成されています。
可動部が無いので、HDDのような動作音がせず、静かです。

発熱はHDDに比べて少ないです。
M.2SSDなど、より高速に読み書きできるSSDは、発熱が多いようです。

メリット

  • 読み書きが早い
  • 衝撃に強い
  • 静音

デメリット

  • HDDに比べて値段が高い
  • 長期保存に向かない(5年,10年~)
  • 寿命がある

SSDの寿命と長期保存については、説明すると長くなるので下で説明します。

SSDにするメリット

いろいろなメリットがありますが一番は、速さです。

速い!

デスクトップ用HDDは回転数が7200rpm、ノートパソコンの多くは5400rpmです。
ノートパソコン向けHDDは省電力・発熱を抑えるため回転数が少なく、
デスクトップ用より、読み書きが遅いです。

HDDが搭載されたノートパソコンを、SSD化すると高速化を実感できます。

一番違いを感じられるのが、Windowsの起動時。
環境により、起動時間が半分になります。

ファイルの読み込みも早いのですが、
より多くのファイルを一度に読み込むWindows起動の方が違いが分かりやすいです。

発熱・消費電力

ハードディスクだと、高速に回転するディスク、磁気ヘッドを移動させる磁気ヘッドアーム
SATAなどのインターフェイスからHDDに読み書きをし、制御を行うボード。

3つで、消費電力が発生しています。

SSDだとモーターや磁気ヘッドアームなど可動部が無く
ボード上のコントローラーやNANDフラッシュメモリなどで構成されています。

可動部が無いので消費電力も少なく、発熱が抑えられます。
また、HDDの駆動音な音がなく、静かなのもメリットです。

衝撃に強い

HDDだと可動部が多く、ハードディスクの磁気ヘッドはジャンボジェット機が
上空2mmぐらいを飛行しているぐらいと例えられるほど、ディスクとの隙間が小さいです。

HDDが回転している時に衝撃を与えると、磁気ヘッドとディスクが接触し
不良セクタが増えたり、磁気ヘッドが故障してHDDが使えなくなる可能性があります。

SSDであれば可動部が無いので、多少の衝撃なら大丈夫です。 

SSDのデメリット

基本的にはメリットが強いのですが、デメリットも存在します。

書き換え寿命がある

SSDに使われるNANDフラッシュメモリには書き換え回数の制限があり
その制限を超えると正常に書き込まれなくなります。

これを防ぐため、SSDにはコントローラーがあり
一部の領域に書込が集中しないようにするウェアレベリングがあります。

ウェアレベリングで平均化しても書込上限に達した領域は使われなくなり
この領域の穴埋めに使われるのが予備領域です。

この予備領域がゼロになるとデータが壊れる可能性があるので
予備領域が少なくなったらSSDの交換をおすすめします。

具体的な数値はSMART情報が確認できるフリーソフト
CrystalDiskInfo で確認できます。

使い方は割愛しますが、実際に表示させるとこの様になります。

CrystalDiskInfoで表示させたintelSSDのSMART情報

intel製SSDだと、”利用可能な予備領域”です。
メーカーによって、項目名が異なる様なので、確認してみてください。

私のSSDのだと利用可能な予備領域が92になっています。
この場合、まだ8領域しか書込上限に達していません。

このSSDだとしきい値である10以下になると、健康状態が注意や、異常になります。
この状態になったら早急に交換する必要があります。

長期保存に向かない

フラッシュメモリは不揮発性目盛りと呼ばれていますが
数年単位で見た場合、揮発します。

SDカードも、同じNANDフラッシュメモリですが
早ければ数年で蒸発します。

要注意!写真データをメモリーカードにアルバム用途で保管してはいけません
SDカードをアルバム用途で使うとデータが蒸発するかも

SSDではこんなに早く、蒸発する事は無いかもしれませんが
しばらく使わないパソコンにある、必要なデータはバックアップしておくと安心です。

まとめ


あまり気にするデメリットを気にする必要がありませんが、
1年に1回ぐらい予備領域をチェックしておくと安心です。

私のSSDは約5年前に買ったものですが、まだ予備が十分にあります。

また、パソコンやSSDは突然壊れたりします。
必要なデータはバックアップしておくと安心です。

HDDはパソコンでは使いませんが、大容量を安価に長期保存できるので
NASでは使っています。