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ネットワーク経由でパソコンを起動できるPXEブート。
今回はPXEブートの方法などを紹介します。
PXEブートとは
ネットワーク端子内蔵のパソコンをネットワークから、起動する方法。
ただし、LANは使用せずパソコンをクリスリンクケーブルで1対1に接続元します。
基本的にHDD等を使わないので10MByteぐらいのものしか、
起動できません(MS-DOS,Linux,応用でTrue Image など、、)
必要なもの
ハード
- サーバーにする側のパソコン
- クロスリンクケーブル
クロスリンクケーブルが無い場合は、
普通のLANケーブル2本とスイッチングハブで代用できます。
ソフト
tftpd32 (http://tftpd32.jounin.net/)
syslinux (http://www.syslinux.org/wiki/index.php/Download)
と起動するディスクイメージ(True Imageはソースネクスト版も起動できます。)
上でも書きましたが、起動できるイメージは10MBぐらいまで。
PXEブートではイメージをメモリに落とすので制限があります。
パソコンの接続
接続は、パソコンどうしをクロスリンクケーブルで接続します。
クロスリンクケーブルにするのは、スイッチングハブが不要になるから。
ケーブル2本とスイッチングハブでもOKです。
ただし、インターネットやLANからは隔離しましょう。
ルーターなどに DHCPサーバが搭載されていることが多いです。
tftpdを起動してDHCPサーバを有効にしてもルーター側の
DHCPサーバが応対する場合があります。
ルーター側のDHCPが反応すると、起動出来ません。
一番おすすめはクロスリンクケーブルで直接接続です。
ファイルの準備
tftpd32を解凍して、
syslinuxから、pxelinux.0とmemdiskというファイルをtftpd32と同じフォルダに入れます。
tftpd32のフォルダに、pxelinux.cfgフォルダを作成します。
pxelinux.cfgフォルダの中に、default というファイルを作ります。
defaultをメモ帳などで開きます。
defaultファイルに起動するディスクイメージの情報を書き込みます。
イメージファイルはメモリに取り込むため10メガぐらいのイメージしか起動できません。
「FDイメージを起動するときのdefaultファイルの書き方」
default fd
label fd
kernel /memdisk
append initrd=/fd.img floppy
fd.imgがフロッピーのイメージファイルです。
これを使うとFDサイズのlinuxやメモリをテストするmemtest86なども起動できます。
応用でAcronis True Imageも起動できます。
ソースネクストが販売しているパーソナル2でも起動はできますが、ネットワーク機能が使えません。
ブートメディア作成などを実行するとブータブル メディアにいろいろなファイルが作成されていますが、
RAMD*.DATをramdisk.datに、KERN*.DATをkernel.datの名前を変えてからtftpd32のフォルダのコピーしてください。
「Acronis True Imageを起動するときのdefaultファイルの書き方」
default ti
label ti
kernel kernel.dat
append rw initrd=ramdisk.dat /S mbrcrcs=on video=vesa vga=0x314 load_ramdisk=1 prompt_ramdisk=0 ramdisk_size=32768 quiet
ネットワークの設定
まず、起動させるサーバー側のIPアドレスを固定します。
方法はコントロールパネル→ネットワーク→ネットワーク接続→ローカルエリア接続??→
プロパティ→インターネットプロトコル(TCP/IP)→プロパティ
で開きます。
IPアドレスとサブネットマスクを入力します。
DNSはインターネットには接続しないので使いません
あとは、tftpd32のdhcpサーバの設定です。
その他、tftpdの設定はだいたいデフォルトでOKです。
注意:この接続を使ってインターネットに接続するときは設定を元に戻すこと。
起動
あとは起動するほうのBIOS設定を確認してください。
ネットワークブートは一番上になっていればOKです。
接続はクロスリンクケーブルを使ってください。
(ストレートケーブル×2 とハブでもOK)
tftpd32を起動させてから、起動させる方の電源を入れてください。