3Dプリンタで投げ込み式フィルターを自作してみた

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外のメダカ水槽ではこの春まで水作エイトコア Mを使っていました。
水作エイトコア Mも簡単で良いのですが、メンテナンスが面倒です。

砂利の部分が外れると、厄介で、なかなか元には戻りません。

4月にはメダカの総水換えを行うので、水換えのタイミングで
投げ込みフィルターを水作から自作フィルターに変更しました。

今回は、できるだけメンテナンスがしやすいように、シンプルな設計にしました。
使用したものは、以下の通りです。

使用するモノ

  • ボール状ろ材
  • ろ過マット
  • プラストーン(エアーチューブ)
  • 容器

ボール状ろ材

パワーハウス 金魚・メダカ専用ろ過材 500ml

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ボール状ろ材には、パワーハウスの金魚・メダカ用のものを使いました。

このろ材には、PHが酸性にならないようにする効果があります。
そのため、半年ごとの交換が推奨されていますが、PH調整が不要であれば、
半年ごとに交換する必要はないと思います。

今回のフィルターでは、500mlを1袋使いました。
ボール状ろ材は、生物濾過と重しとして使用しました。

ろ過マット

ろ過マットは、金魚水槽では主に使われていましたが、今回は物理濾過として使用しました。
【関連】金魚水槽に塩ビパイプを使った水漏れしないフィルターの自作

金魚水槽では、パワーヘッドを使って水流を作り出していましたが、
今回はメダカ水槽なので、強い水流は避ける必要があります。

また、メダカの採卵や死んだメダカの処分などで、飼育水を触れることがあるため、
できるだけAC100Vを入れたくないと考えました。

そのため、エアー式の投げ込みフィルターにしました。
ろ過マットは、水流を弱めてしまうので、物理濾過用に使用しました。

プラストーン(エアーチューブ)

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プラスチック製のエアーストーンを今回は使用しています。
プラストーンを使う理由は、エアー量が多いからです。

エアー量が多いので、比較的目詰まりしずらいです。

容器

容器には、100円ショップで見つけてきたK514 ホワイトパック1000を使用しました。
一から3Dプリンタで作ると時間やフィラメントの浪費になってしまうため、
この容器を選びました。

Fusion360でモデリング

Fusion360で濾過ベースと濾過パイプのモデリング

3Dプリンタでは、底の部分の、ろ過ベースと、
エアーが出てくるろ過パイプの2つに分けて出力します。

完成形の状態で出力すると、ろ過ベースの下の空間に
サポート材がいっぱいになり、フィラメントがもったいないです。

なので、ろ過ベースは逆さまに出力する事でサポート材が不要になります。

ろ過ベースと、ろ過パイプを結合するとこの様になります。

ろ過ベースと、ろ過パイプを結合

1個目は容器下の大きさが合わず、一部ニッパーで切りました。

プラストーンは、上のエアー排出口から入れて、エアーチューブを
上の方にあるポッチにいれて固定する構造です。

ろ過ベースと、ろ過パイプを結合は入れて回す事で固定できる仕組みにしました。

ろ過ベースと、ろ過パイプを固定する構造

2個目は、ろ過ベースをモデリングし直しましたが
濾過パイプのサポート材を取る時に固定用の爪が取れてしまったので
ライターで炙って曲げました。

ろ過パイプを結合する構造が取れてしまったため、ライターで炙って曲げて固定

投げ込み式フィルターの組み立て

3Dプリンタで作った部品は、PLAで出力しました。

容器に、結合した濾過ベースと濾過パイプを入れた

この上に、水洗いしたボール状ろ材を入れます。

ボール状ろ材は、細かい粉が付着しているので一度水洗いしておきます。
500mlのろ材を入れるとこの様になります。

自作フィルターに、ボール状ろ材を入れた

ボール状ろ材を入れたあと、なるべく均等になる様にならしておきます。

最後にろ過マットを入れます。
ろ過マットは幅がちょうど良い12cmですが、長さが38cmあるので約12cmになる様に切ります。
1枚のろ過マットで3回分作れます。

これだけだと、濾過パイプが通らないのので、真ん中に2cmぐらいの
十字をいれておきます。

このままだと、ろ材交換の度にエアーチューブを取り外す必要があるので
面倒なら、下の様に十字の1つを端まで切ります。

自作フィルターのウール加工図

ろ過マットを、容器の上から、押し込みます。

最後に、プラストーンを付けたエアーチューブを濾過パイプの上から入れて
底に当たったら、濾過パイプ上にあるポッチにチューブを入れて固定します。

完成すると、この様になります。

自作フィルターの完成

メンテナンス

1ヶ月ぐらいでろ過マット表面には苔が生えてくるので交換します。

ろ過マット6枚で400円ぐらい、1枚で3回分なので
1回の交換のコストは、約22円と水作に比べると安いです。

ボール状ろ材が汚れた場合は、ろ過マットを外してボール状ろ材を
ボウルなどに出して、飼育水で軽く洗います。

水道水で洗うと濾過バクテリアが死んでしまうので
飼育水か、カルキを抜いた水道水を使います。

プラストーンが目詰まりしても、上から取り出して交換できるので
メンテナンスしやすいです。

あとがき

1個目をメダカ水槽に入れた時に、ゴミを入れて吸引力を確認しましたが、
しっかりろ過マットに付いたので、吸引力はある様です。

メダカ水槽に入れた、3Dプリンタで作った、投げ込みフィルター

1度、ろ過マットが浮いていた事があったので、再発した場合は
対策を考えたいと思います。

最後に3Dデータも置いておくので、3Dプリンタをお持ちの方は
作ってみてください。
roka_Air_v2.zip