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3Dプリンタを買った後は、ネット上の3Dデータを印刷すると思います。
しかし、自分で何かを作ろうとすると、3D CADの知識が必要となり
敷居が上がります。
今回は、3Dプリンタを買った後、自分で3Dデータを作る場合の
初めての3D CADについて紹介します。
この記事で紹介するTinkerCADとFusion360は2023年現在無料で使用出来ますが
両方ともAutodeskアカウント必要になります。
手っ取り早く作りたいなら、TinkerCAD
TinkerCADはFusion360と同じAutodeskが作った、
ブラウザ上でモデリング出来る簡単な3D CADアプリです。
形を作って、大きさや位置を決めて、結合する事で
モデリングします。
シェイプのタイプを、穴に変更すると、結合後に穴を開ける事ができます。
![tinkerCADで穴タイプのシェイプを統合すると、穴を開ける事ができる](https://b.eax.jp/wp-content/upLoads/tinker_cad_toug-1024x579.png)
直感的に操作出来るので、初心者でもすぐに使う事が出来ます。
ただし、ちょっと複雑なモノを作ろうとしたり
作ったモノを修正しようとすると、修正が面倒です。
ただ、複雑なモノを作ろうとすると配置と結合を繰り返し
行う必要があります。
例えばパネルの穴を作る場合、TinkerCADなら穴の図形を
1個1個配置して結合しますが
Fusion360であればスケッチで書いて、一気に穴を開ける事が出来ます。
Fusion360
Fusion360は業務でも使われるCADソフトです。
基本的には有料で、ライセンス料は年7万円します。
TinkerCADと同じ、Autodesk社の製品です。
TinkerCADはブラウザ上で作業しますが
Fusion360はパソコンへのインストールが必要です。
非商用で個人使用の場合は、無償のライセンスが使えます。
Fusion360の非商用の無料版は3年でライセンスが切れるので
3年ごとにライセンスの更新が必要になります。
【参考】個人用 Fusion 360 | 限定無償版 | Autodesk
Fusion360では、スケッチを書いて、穴を一気に開ける事が出来ます。
例えば、ボルテックスミキサーで使用した、
ファンYDM6015C05Fの固定穴を作る場合。
データシートで見ると、ファンの大きさが60mm×60mm
穴と穴の間隔が50mmで、穴の大きさが4Φとなっています。
これを元にスケッチを書くと、この様になります。
![Fusion360のスケッチでファンの固定穴を書く](https://b.eax.jp/wp-content/upLoads/image-1-1024x928.png)
60mm×60mm、厚さ5mmのボディーを作っておいたので
スケッチの穴を選択して、押出を行うとこの様に穴が開きます。
![Fusion360で押し出しを使って、ファンの固定穴を開けてみた](https://b.eax.jp/wp-content/upLoads/image-2-1024x847.png)
使い方は、本も出ているほど多くの機能があるので
詳しく知りたい場合は、本もおすすめです。
あとがき
TInkerCADは2018年から、 Fusion360は2022年8月から使用していました。
マイクロピペットやコインシリンダーはTinkerCAD、
ボルテックスミキサーはFusion360でモデリングしていました。
TinkerCADからFusion360までは4年ほど空いていますが
FreeCADやBlenderなどで、3D CADを挫折していました。
Blenderは3DCGのソフトですが、長さの単位をメートルにする事で
CADとして使用する事ができます。
FreeCADはチュートリアル通りにやってもエラーが出るし
形をつくる場合も、形を作って寸法を入力するなど面倒です。
Fusion360であれば最初から寸法を指定して形を作れますし、
使いやすいです。