今度は小さめのUSBモバイル電源を作った

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小さめと言っても、元祖モバブーには大きさ、バッテリー容量の両方で負けています。

前回、放電部分と電池部分が分離したシンプルなUSB電源をつくりました。
また放電部はこれよりも小さくして、電池と一緒にセリアなどで売っている
デジカメケースに収められるようにしました。

しかし、カバンの中で行方不明になったり、一々プラグを刺すのが面倒なのと
単体では持ち運びに面倒なので小さめのUSBモバイル電源を作りました。

サイズはちょうど良いサイズが無かったのでタカチのTW8-4-8B
80mm×80mm×40mmと持ち運びを便利にするキーリング(CR20)
を付けました。

DCDCコンバータには秋月でトロイダルコア付で売っている
サンケン電気株式会社のSI-8050S(I-06550)を使いました。
このICにもON/OFF端子が付いていますがこのICの場合ON/OFF端子を
Lowにすると出力がOFFにになり、前使っていたLM2596-5とは動作が
真逆ですが、IC内でプルアップされているのでプルアップ抵抗不要です。

またニッケル水素充電池は6セル使うので終止電圧は6Vとなります。
このSI-8050Sの入力電圧の範囲が7V~となっていますが
これは3A出力の場合であって、とりあえずスマホなどの充電で必要な1A
であれば6Vでも出力可能みたいです。

またこのICの効率は80%と書いてありましたが、
実測したら大体82%となりました。
入力電圧が低いのでまぁまぁと言ったところでしょうか。

電池は前に組電池にしたecorubaを使いました。

それで出来たのがこれです。
USBモバイル電源PS-140 正面

右のトグルスイッチがON・OFF用のスイッチ、短めに切って秋月で売っている
キャップを付けてみました。
スイッチの上にある3.5mmステレオジャックは充電、電圧監視用、
LEDはONにした時の電圧で色が変わります。

USBモバイル電源PS-140 上から

ケースの中、半分近くを電池が占めています。
右側にあるのがDCDCコンバータの基板です。
SI-8050S本体は右下に有り、下側にはアルミ板を貼り付けて
放熱板としています。
なので1Aで放電していると少し暖かくなります。

USBモバイル電源PS-140 放電制御部

これはDCDCコンバータの放電制御部。
正面にあるLEDの色を変えたり、DCDCコンバータをOFFにしたりします。
放電制御部の電源には電解コンデンサ不要で高精度な5V150mA出力のレギュレーター
XC6202P502TBを使いました。
マイコンにはPIC12F675、SI-8050SのON/OFF端子をドライブするトランジスタ
DTC123(正確にはデジタルトランジスタ)を使い、上の方にある抵抗は分圧抵抗、
で動作確認後、エポキシ系接着剤で固めました。

このUSBモバイル電源を充電していれば出先でiPhoneの充電が切れても
フル充電できるので良いです。

それにしても初代と比べると結構小さくなりました。
今後は充電器の事も記事にしたいと思います。