デジタルスケールのUSB電源化とズレていないか確認する方法

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デジタルスケールに電池を入れたまま保管していたら
電池の液漏れにより、電極も錆びて朽ちていました。

市販品なので部品(電極)のみを、購入する事はできないので
元通りに、電池駆動にはできません。

そこで、外にマイクロUSB端子を接着して
電池駆動からUSB駆動に改造しました。

デジタルスケールのUSB電源化

USB(マイクロUSB)化したデジタルスケール

電池の電圧は、電池2本で3V、
USBの電圧は、5Vなのでそのまま接続すると
スケールが壊れる可能性があります。

3V出力のレギュレーターを使えば簡単ですが
スケールの場合、消費電力も少ないので
今回は分圧抵抗で3Vを作る事にしました。

マイクロUSB端子は、秋月電子の
ブレッドボード用マイクロBメスUSBコネクターDIP化キット
を使用しました。

分圧抵抗で5Vから3Vを作る

手持ちの抵抗では、3.0Vは作れないので
少し電圧は高めですが、3.4Vを作ります。

分圧抵抗は入力電圧に比例して、出力電圧も変化します。

電子工作では、マイコンの電源電圧よりも高い電圧を
計る時によく使用していました。

今回は、5V側に、47Ω、GND側に100Ωを接続すると
47Ωと100Ωの間から3.4Vが出力されます。

マイクロUSBの5Vから分圧抵抗で3.4Vを出力

アルカリ電池の電池電圧が1.5Vで、2個直列で3Vなので、少し電圧が高いですが
手持ちの抵抗では、これしか使えなかったので、このまま使用します。

抵抗値を、これ以上上げると、電流が不足するのか
デジタルスケールが動作しませんでした。

実際に改造を行う場合は、自己責任でお願いします。

スケールがズレていないか確認する方法

分解し、再度組み立てた後、デジタルスケールが合っているのか?
ズレていないのか、気になったので、確認する方法を紹介します。

より精度が高い方が良いのなら
この様な分銅を購入して確認した方が良いです。

ただ、この様な比較的安価で購入できる分銅はM2級と精度が低めですが
より精度が高い分銅になると、高価になります。

精度を、そこまで気にしないのであれば、
小銭、硬貨で確認するのがおすすめです。

硬貨の重さ

1円1.0g
5円3.75g
10円4.5g
50円4.0g
100円4.8g
500円(平成12年~)7.0g
500円(令和3年~)7.1g

硬貨の重さを測る前に、何も乗せてない状態で
デジタルスケールの値が0、になっているか確認します。

値が0では無い場合は、ゼロ点がずれているので、
正確な計測ができません。
TAREボタンを押すか、電源再投入でゼロ点をリセットします。

計測する時は、平らな場所で
エアコンや扇風機の風が当たらない場所が、望ましいです。

使用する硬貨は、なるべく新しいか、汚れの少ない物が良いです。
古い硬貨だと、少し削れている場合があり若干、軽くなります。

実際に測ったところ、これぐらいでした。
1円=0.97g(-0.03g)、5円=3.73g(-0.02g)、10円=4.48g(-0.02g)、
50円=4.01g(+0.01g)、100円=4.74g(-0.06g)、500円=6.99g(-0.01g)

これぐらいの誤差であれば、一般家庭で使う分には十分だと思います。