コイルガンで使う昇圧回路チョッパーとZVSの違い

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コイルガンのコンデンサ用昇圧回路で使う
チョッパー式とZVSの違いをまとめてみました。

回路図は似たり寄ったりなのでこちらのサイト
回路図を参考ししてください。

まずは
チョッパー式昇圧回路
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コンビニで売っている使い捨て携帯充電器も3Vから5Vへ昇圧するチョッパー式昇圧回路です。
コイルガンで使うチョッパー式昇圧回路は電圧が高いのでコイルに起きるサージを利用します。
ちなみに、出力が倍ぐらいならコイルの電荷+入力=出力にできるので効率は高くなります。
また、消費電力もさほど高くないので普通のACアダプタで使う事もできますし、
NE555を利用した回路ではVRを動かすことで多少パワーを抑えたりすることもできます。
ただし、コンデンサ容量が大きくなると充電速度は遅く感じます。
メリット
・電流をある程度制御できるのでACアダプタでも使用出来る。
・トランスが無いので小型化出来る。
・昇圧用ICを使う場合は充電電圧の制御も可能。
デメリット
・コンデンサ容量が大きいと充電速度が遅い
・FETやダイオードは耐圧の物である必要がある
・基板上に高圧部分があるので感電の可能性がある。

次は
ZVS
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ZVSは電圧がゼロの状態で行なうスイッチング、ZVS(Zero Voltage Switching)の略。
直流を交流に変換することが出来ます。
出力にトランスを繋げば高電圧が発生し、中間タップ付コイルを繋げばIHが出来ます。
場合によってはチョッパーより部品点数が少ないですが、トランスの部品がなかなか
売ってないので簡単に入手出来ません。(SEIKOパーツで売っているみたいです)

メリット
・トランスより前は低圧なので耐電圧を気にしなくても良い。
・トランスより前は低圧なので基板を触っても感電する可能性が低い。
・トランスで変電?するので効率が良い。
・チョッパーより大電流が取り出せるので充電時間が短くなる。
デメリット
・トランスの自作が必要&トランス用の部品の入手困難。
・コイル、トランス、FET、コンデンサによって電流などが変わるのでテストが必要。
・場合によっては予期せぬ大電流が流れてFETが死ぬ事がある。
大電流が流れACでアダプタでは動作しないか壊れる可能性があるので
大容量の電源かシールドバッテリーを使用する必要がある。