100円玉コインシリンダーを3Dプリンタで自作した

※記事内に商品プロモーションを含む場合があります

御朱印を頂く時や、お賽銭に100円が多く必要なので
ジッパー付き袋に100円を入れていました。

しかし、ジッパー付き袋が裂けて破れ、鞄の中に100円が散乱したり
100円が出しにくいので、別の方法を考えていました。

ネットでコインシリンダーというモノを知りました。
購入しても良かったのですが、せっかくなので3Dプリンタで
自作する事にしました。

コインシリンダーの仕組み

自作したコインシリンダーのカットモデルです。

コインシリンダーをモデリングソフト上でカットモデルとした

コインシリンダーは本体の内部にコインを押さえる部品と
バネ(水色)が入っています。

バネが無いと、コインシリンダーの中でコインが暴れまわったり
コインが飛び出してしまうので、バネで動かない様に押さえる必要があります。

基本的には出し入れは上の部分から、1枚ずつ行います。
市販されている商品によっては、本体を開けられてまとめて
出し入れできる様になっています。

多くの商品は、上の部分から1枚ずつ出し入れします。

コインシリンダーの自作

今回は3Dプリンタで作るので1から自作します。

100円玉の直径は約23mmなので、容易に出し入れができる様に
内部の直径は、24mmにしました。

実際に100円玉を出し入れする所は、
他のコインシリンダーを参考に、自分でモデリングしました。

100円を出し入れする所

また、入っている100円玉が、あと何枚なのか確認できる様に
スリットを入れました。

コインシリンダーにスリットが入っているので100円玉をの残量を確認できる

枚数の目安は、マジックで書いています。

バネは、近くのカーマで良さそうな長さもモノを
2種類購入してきました。

実際に使用したのはSR-441という
長さが7cmあるバネを使用しました。

WAKI ステンレス 押しバネ 0.8X10X70mm SR-441

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試行錯誤

試作1回から、3回目までのカットモデル

バネの長さは重要で、100円玉が1枚の時でも押えられつつ
より多くの100円玉を入れれるようにする必要があります。

最初に作ったコインシリンダーは長さを適当に作って
バネを1cmぐらい切って使用しました。

2回目では、バネの大きさに合わせて
コインシリンダーの長さを変更したので、
バネの加工が不要になりました。

また、1回目のコインシリンダーは100円玉が入った状態で
イスの高さから落下させたら、壊れてしまったので、
3回目では肉厚を1mmから2mmにしました。

4回目では、バネが通る場所を、バネ押え(裏ぶた)に作り
3回目と比べて長さが、8mm短くなりました。

バネ押え(裏ぶた)にはフックがあり、紐やカラビナフックなど
を通す事が出来ます。

100円玉が満杯に入った状態で、コンクリートなど
硬いモノに落とすと、多分壊れます。
落下防止措置をして、使用する様にしています。

コインシリンダーの組み立て

このコインシリンダーは3つの部品で構成されています。

コインシリンダーの部品一覧
  1. コイン押え
  2. バネ押え(裏ぶた)
  3. 本体

3Dプリンタで作ったモノ以外に

  • バネ(SR-441)
  • 接着剤

が必要です。

接着剤は、本体とバネ押え(裏ぶた)を接着するのに使用します。

組み立ては、本体の下側からコイン押えを平面の面から入れ
バネを入れて、バネ押え(裏ぶた)を本体と接着すれば完成です。

PLA 素材で使える接着剤

3DプリンタではPLAを使って造形しています。

PLAでは、瞬間接着剤か、エポキシ樹脂接着剤が良いそうです。
【参考】3Dプリンターの造形物をくっつけよう! ~2020年度検証版~

コインシリンダーは本体の内径と、バネ押えの外径に
3Dデータ上でも0.25mmの隙間があります。

これは、3Dプリンタで出力した際に若干のズレがあるので、
隙間を確保してます。

瞬間接着剤だと、隙間が空いたままになる可能性があるので
この隙間を埋めるため、今回はエポキシ樹脂接着剤を使用しました。

できれば、弾性接着剤でセメダインのサイトでもオススメになっている
EP001を使うと良いです。

セメダイン 難接着材料用接着剤 2液性 EP001N P 40g RE-004

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ただし、硬化に40分、実用強度まで24時間掛かるのと
はみ出した接着剤は、黄色に変色するので、要注意です。

あとがき

作ってみたい人は、3Dデータを置いておくので、ぜひ作ってみてください。
100円コインシリンダー – Ver4 3Dデータ

PLAで作ると硬さはあるのですが、衝撃に弱いです。
落とすと100円をばら撒いてしまうかもしれないので
フックに紐などを掛けて、落ちない様にしておくと良いでしょう。