稚魚メダカは粉エサよりもゾウリムシがおすすめ

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メダカ稚魚のエサ、何を使っていますか?

一昨年までは粉エサを使っていましたが
去年よりゾウリムシを使うようになりました。

ゾウリムシは手間はかかりますが、稚魚がより残る様に感じます。
ただし、少し大きくなったらゾウリムシだけでは不十分なので
成魚のエサも与えています。

粉エサの問題から書きたいと思います。

稚魚は粉エサを食べてくれない

多くの稚魚は粉エサをエサと、認識してくれないのか
なかなか食べてくれません。

稚魚にはヨークサックという栄養袋があり
数日はこの栄養袋の栄養分で生きられます。

ヨークサックの栄養分が尽きる前に
粉エサをエサと認識して、食べてくれれば良いのですが
なかなか認識されないのか、稚魚の数が減っていきます。

また、水面に撒いて与えたエサですが、食べられないと
水底に沈み、水質悪化の原因となります。

ゾウリムシだと食べる

メダカ稚魚にも、動くモノを追いかけて食べる習性があります。

ゾウリムシは全体に繊毛があり、動きが早いので
稚魚はゾウリムシを追いかけて食べます。

ゾウリムシの栄養状態にもよりますが、
1日程度は死なないので水質悪化にも繋がりません。

ゾウリムシの入手と培養方法

光学顕微鏡で観察したゾウリムシ

ゾウリムシは大きさが約0.2mmなので光を当てながら観察すると
モゾモゾと動くのが確認できます。

入手方法

私が現在培養しているのは屋外から採取したモノを
ゾウリムシだけ取り出した株です。

ネットではチャームで購入できます。

ただし、ゾウリムシ(インフスゾリア)と書かれている事も多いので
別の原生動物などが紛れてる可能性があります。
【参考】インフゾリアとゾウリムシの違い

ゾウリムシの培養

培養方法は、臭いがしますがエビオスによる培養が
コスパもよくオススメです。

この臭いはエビオス由来で、ゾウリムシが臭いわけではありません。
生茶で培養すると、お茶の臭いしかしません。

ただし、エビオスで培養すると、アンモニア濃度が高めなので
気になる方は、アンモニア濃度が低めな、きな粉での培養がおすすめです。
【関連】アンモニアを抑えたい時のゾウリムシ培養方法

瓶入りのエビオス、水道水と100円ショップのカルキぬき
を使えば約500mlを5円以下で培養できます。

エビオスでの培養はゾウリムシが一気に増え、一気に居なくなるので
気を抜くと全滅の可能性があります。
長期保存には生茶での培養が向いていて、、
300ml以上の瓶で培養すると1ヶ月以上持ちます。

私の環境では2ヶ月、維持できましたが
ゾウリムシの数がだいぶ減っていました。
1ヶ月ごとの植え継ぎの方が安全です。

培養液に使う水

培養液に使う水は、稚魚に与える分は水道水を使っています。
水道水のカルキぬきも必要です。

株の維持に使う培養液には、カルキの影響を避けるため
市販の天然水を使っています。

ゾウリムシの培養で使う天然水は硬水より、軟水が良いです。
商品名で言うと、エビアンなど海外のミネラルウォーターが
硬水な事が多いです。

私はスギ薬局の養老の天然水を使っています。
こちらは硬度15mg/lで軟水となっています。

エビオスでの培養方法

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必要なものは

  • 水を入れた500mlのペットボトル
  • エビオス1錠
  • タネとなるゾウリムシ
  • アルミホイル

です。

ペットボトルの水は少し減らします。
水と空気が接している部分が、より多くなると良いです。

次にエビオス錠を1錠入れ5分から10分程度放置します。
時間が無い場合は放置しなくても良いです。

エビオスが溶けたら一度フタを閉めシャッフルします。

次に、タネとなるゾウリムシを入れます。
目安として10mlぐらいです。

5mlぐらいでも十分増えます。
ゾウリムシをより早く増やしたいなら水を減らして
タネとなるゾウリムシを増やします。

ゾウリムシは十分な栄養がある場合8時間に1回分裂し
倍増すると言われています。

後はアルミホイルをかぶせて終了です。
キャップでフタをすると空気を取り込めず酸欠で死んでしまいます。

毎回アルミホイルをかぶせるのも面倒なので
私はこんなフタを3Dプリンタで作りました。

ゾウリムシ培養用、ペットボトルキャップ

大体1週間程度で増えます。
稚魚に与える前日にペットボトルのキャップを閉めシャッフルします。
シャッフル後はフタはアルミホイルに戻します。

ゾウリムシは水面付近に集まる習性があるので
底に沈んだエサとゾウリムシを均等化する事でより増えやすくなります。

ゾウリムシの培養場所はなるべく暗い場所が良いです。
特に直射日光の当たる場所はダメです。

水温が上がりやすい上に、コケなどが生じる可能性があります。
ゾウリムシは高温は苦手、35℃以上だと死滅します。
【参考】 ゾウリムシの生殖

1週間程度でゾウリムシが最大に増えます。
強い光を当てながら観察すると水面付近を動く小さな粒々が確認
できると思います。

1週間以降は株によってはゾウリムシの数が減りだすので
稚魚の与えるか植え継いでください。

エビオス錠での培養だと、減りだすと一気に減るので
いつの間にか全滅している事もありますので注意が必要です。

メダカ稚魚へのゾウリムシの与え方

ゾウリムシ、実はそんなに栄養価が高くありません。
稚魚をゾウリムシだけで育てようとすると5~7mm前後で
頭打ちとなってしまいます。

稚魚をより大きくするには高タンパク高脂肪な
市販のメダカ用のエサが必要になります。

私がやっている方法

稚魚が孵化したら、ゾウリムシを与えます。

ヨークサックがあるから数日はエサを与えなくて良いと言う
記事を見かけますが、孵化したら早めに与えた方が良いです。

すぐにエサと認識して食べてくれれば良いのですが、認識できない場合
エサはあるのに餓死してしまう可能性があります。

粉エサであれば水を汚しますが、ゾウリムシならしばらくは生きているので
すぐには水を汚しません。

ゾウリムシを培養しているペットボトル内のゴミが気になりますが
そのまま稚魚に与えています。

ゾウリムシから粉エサへの切り替え

稚魚が少し大きくなったら、粉エサを手て潰して与えます。

生まれたての稚魚ならすり鉢などで細かくする必要もありますが、
ある程度大きくなっているので手で潰すだけでOKです。

ただし、粉エサをエサと認識してない場合、小さめな稚魚が粉エサを
食べられない可能性があるのでゾウリムシも同時に与えます。

より大きくなったら成魚用エサをそのまま与える

稚魚が約1センチ前後になるとエサを手ですり潰さなくても
食べれるようになります。

成魚用のエサをそのまま、与えます。
1センチ以上の大きさになった場合は、成魚に食べられる事も無いので
成魚メダカと同じ水槽に入れています。