桐箱スピーカー専用トランス式オーディオ用電源を作った

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前作った桐箱スピーカー。

テスト時はトランス式安定化電源を使用していましたが
ACアダプタを使用する予定でした。

しかし!
ACアダプタで聞くとノイズが…。
パソコンを無音状態にするとブチブチのノイズが入っています。

DCジャック部に簡易的なLCフィルターを作ってみても効果がありません。
ACアダプタ、ノイズがぱないです。

そこで、オーディオ用電源を作る事にしました。

桐箱スピーカー専用トランス式オーディオ用電源の自作

ケースはセリアで売っていた適当なコンテナを使用。
ACケーブルは延長コードをぶった切って使用、
DCコードはホームセンターで売っていた細めのコードを使っています。

本体部の部品はすべて秋月で入手しました。

  1. 電源トランス HP-612(P-08731)
  2. ショットキーバリアダイオードブリッジ(60V2A) SDI260(I-06667)
  3. オーディオ用電解コンデンサー10000μF50V85℃ ニチコンKW()
  4. ヒューズホルダー(基板取付用) MF-505(P-09745)

ヒューズはサイズを間違えていたので30mmのガラス管ヒューズ
0.5Aを別途購入しました。

後、トランスなどを固定&配線にユニバーサル基板があると良いでしょう。

※ ※ 注意 ※ ※
この工作はAC100Vを扱います。
コンセントに差し込む前にショートしていないか必ずチェックして下さい。
コンセントの電力はホットプレートを温められるほど強力です。
何かあってもブレーカーが動作すると思いますが、ヤケドなどを負う可能性があります。
工作を行う場合は自己責任でお願いします。

回路図

桐箱スピーカー専用トランス式オーディオ用電源の回路図

ヒューズは30mmのヒューズホルダーを買ってしまったので
ホームセンターで売っていた最少値の0.5Aのヒューズを付けています。

定格より大きいですが、2次側には10Ωの抵抗も入っているので
余程問題無いと思います。

トランスは0.15Aの+6V、0V、-6Vの中間タップ有のトランス式ですが
中間タップは使わず12Vの出力として使っています。

ブリッジダイオードはショットキーダイオードなので
電圧降下がシリコンダイオードに比べて少ないです。

電解コンデンサはこちらのサイトを参考に10000μFにしました。
【参考】電源回路リップル除去 ~平滑コンデンサ容量決定プログラム~

今回はオーディオ用の電解コンデンサにしました。

電解コンデンサの容量が大きいと、突入電流も大きくなります。
今回のトランスは容量が小さく、場合によってはトランスを壊す可能性があるので
対策をしました。

これが10Ωの抵抗です。

スピーカーは100mAも消費電流が無いので10Ωの抵抗があっても
動作しました。

この抵抗により電源投入時はゆっくりと電解コンデンサに充電され
突入電流は弱まります。

後、電解コンデンサの電荷を抜くブリーダー抵抗も
入れておいた方が良いでしょう。

写真

桐箱スピーカー専用トランス式オーディオ用電源・上からの写真

電解コンデンサがかなりデカイです。
ACコードケースに当たる部分に熱収縮チューブを付けています。

この時、手持ちのヒューズが無かったので5Aのヒューズで
テストしていました。

桐箱スピーカー専用トランス式オーディオ用電源・横からの写真

横から見ると、TOYODENのロゴが見えます。

安定化されてないけどオーディオで使えるのか?

この電源で出力される電圧は不安定です。
スピーカーの出力により電圧が変動します。

無負荷時は20V、スピーカーがオンの時は17V程。

しかし、エレショップの共立電子が前出していたキットの
こんなモノがありました。
DC12V仕様パワーアンプ用電源回路基板パーツセット/WP-UB-DEN1

こちらはトランスの中間タップを使った全波整流。

でも後はコンデンサによる平滑のみでアンプに接続しています。
なので、今回作った電源でも問題無いと思います。

あとがき

ACアダプタの時に比べて音に深みが増えた様な気がします。

AC100Vを扱っているので完成後はプラスチックケースなどに入れて
感電には細心の注意を払ってください。