HDDをディスクランチャーの強磁気を浴びせてデータ消去

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HDDのデータ消去には3通りあり、
物理破壊、磁気破壊とソフトウェアによるランダムデータ上書きがあります。

物理破壊は字の通りドリルなどでハードディスク内のプラッタを破壊する事で
データを復元出来ない様にします。

専用ハードやソフトによる上書きでのデータ消去

ハードディスクの場合、単純に0を上書きしても残留時磁気が残っているらしく
磁気顕微鏡などで見ると分かってしまうのだとか。

まぁ、磁気顕微鏡を使うデータの復元はかなり高額になるので
個人のデータでそこまでしないとは思います。

なので、上書きによるデータの消去は3回ぐらいデータを上書きします。
回数や書き込む値などは基準などがあるみたですが。
1回目を0xFF、2回目をランダム値、3回目を0x00など書き込む値を
替えます。

個人のデータなら0x00かランダム1回で問題無いと思います。

こういう、ハードディスクのデータ消去にはeaxが作ったStorageSweeeper
であればファイルの消去、ハードディスクの消去の両方できます。

他の方法に比べて、データ復元の可能性が高いのですが
唯一、ハードディスクの再利用が可能な方法です。

強磁気によるHDDのデータ消去

強磁気によるHDDの消去はこんなモノがあります。
磁気破壊装置 MagWiper

これは、本体のスリットにHDDのを入れて装置を作動させると強磁気が
発生して、ハードディスクを始め、フロッピーディスク、DATなどの磁気記録
するメディアであれば消去できます。

この装置の仕組み

ページを見ると、チャージと書かれていたので多分ディスクランチャーや
コイルガンと同じ仕組だと思われます。

昇圧回路で電源電圧を昇圧してコンデンサにチャージして。
作動ボタンを押すと、サイリスタやトライアックなどでコイルに通電して
コイルで強磁気を発生させる仕組み。

ディスクランチャーによるHDDデータ消去

今回は使ってない古いIDE接続のHDDを消去します。

使うのはこれ、

2.5インチHDDのデータ消去に使った300V電源とディスクランチャー用コイル
【関連】ディスクランチャー用300Vポータブル電源を自作した

300V電源とディスクランチャー用のコイル。

データ消去前にパソコンに接続したら、前のファイルがある正常に動作しています。
強磁気によるデータの消去を行う60GBの2.5インチHDD

コイルが小さいので3.5インチには足らないかもしれせんし、
3.5インチHDDはハードディスク内の円盤(プラッタ)が複数有るので
全部のプラッタがキレイに消えているか分かりません。

なお、強磁気を浴びたHDDはハードディスクの起動必要な
サーボ情報も消去されたり、駆動用磁石の極性を替えたり磁気を消去
してしまうので再利用は不可能な様です。

強磁気によるデータ消去を行う2.5インチHDD

消去後のHDD

本当はパソコンに接続して読み書きを行いながら正直を浴びせてみたい
のですが、強磁気がシーク用コイルや駆動用モーターで高電圧となり
パソコンを壊す恐れがあるので単体で行いました。

消去後、またパソコンに接続してもなんとスピンアップしない。

多分、モーターやシーク用コイルに高電圧が発生して
基板のICなどがやられたのでは無いかと思います。

まとめ

2.5インチHDDならデータ消去出来るみたい。

3.5インチはコイルが小さいのと、プラッタが複数有るので
確実にデータ消去出来るから不明です。

もし、試す時は自己責任でお願いします。