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PHPをバージョンアップするにあたり、サーバを別VPSに移行しました。
VPSのOSをCentOS7.1にした理由
私がVPSにscientific linux6をインストールしたのは2012年。
その前は、CentOSを使っていました。
その頃、CentOSの開発の遅れていて、注目を集めていたのが
Scientific Linuxです。
【参考】CentOSの遅れで注目集める「Scientific Linux 6」
どちらも、RHELクローンなので大きな違いはありません。
しかし、現在は状況が違います。
CentOSプロジェクトにRed Hat社が参加
現在CentOSのドメイン、centos.orgのWhois情報を見ると
所有者がRed Hat, Inc.となっています。
ウィキペディアから引用すると
2014年1月にレッドハットはCentOSプロジェクトを支援していくことを表明し、プロジェクトの中心メンバーをレッドハットの社員として迎え入れて、RHELとは別にCentOSの開発に専念することとなった
Red Hat社がCentOSの開発支援をする事で、CentOSの開発が
遅れる様な事は無いと思います。
CentOSプロジェクトから数名の開発者がRed Hatで働いている様ですが
Red Hat Enterprise LinuxとCentOSプロジェクトは隔離され独立性は維持されます。
Red Hat社としてはRHELクローンであるCentOSを利用してもらう事で
有料のRed Hat Enterprise Linuxへの移行しても操作は同じなので
スムーズに移行させるのが狙いだと思います。
最近ではScientific linuxの方が遅い様です。
最新7.1、RHELリリースからの延滞日を比較するとCentOSは26日
Scientific linuxは39日です。
また、ネット上の情報もCentOSの情報が多いのでCentOS7。
最新版の7.1をインストールしました。
CentOS7から変わった事
デフォルトファイルシステムがXFS
今まではext4と言うファイルシステム。
どちらも、ジャーナルファイルシステムでXFSの方はより高性能。
しかし、メモリを喰うらしいです。
【参考】Linuxファイルシステムをまとめてみました
ext4からXFSの変換は出来ないらしいので新規インストールが必要。
メモリを喰うので、ストレージ系サーバには向かないとの情報もあります。
systemctlコマンドに集約
今までApache、httpdの再起動を行うのにこんなコマンドが使えました。
- /etc/init.d/httpd restart
- service httpd restart
1つ目のコマンドはCentOS7では完全に使えなくなりました。
2つ目も現在のコマンドにリダイレクトされるので、
そのうち使えなくなる可能性があります。
現在は
systemctl restart httpd.service
このコマンドで再起動が行えます。
また、systemctlでサービスを起動に起動するかも設定出来る模様。
起動時有効 systemctl enable httpd.service
起動時無効 systemctl disable httpd.service
再起動時、今まではサービスの停止起動が表示されていましたが、
CentOS7からは何も表示されないので本当に起動出来たのか不安になる時があります。